MENU

TOPICS

  • COLUMN

  • 店舗共通

  • NEW

2025.12.23

繰り返す揺れにどう備える?平屋と「制震」という考え方

繰り返す揺れにどう備える?平屋と「制震」という考え方

第1章|青森県東方沖地震が教えてくれた“本当の地震リスク”

先日発生した青森県東方沖地震は、北海道から関東にかけて広い範囲で揺れを観測しました。
北上・仙台エリアでも、「突然の揺れに不安を感じた」「夜間で家族が目を覚ました」という声が聞かれています。

 

今回の地震で改めて意識されたのが、地震は一度で終わらないという現実です。
本震のあと、数時間、数日、場合によっては数か月にわたり余震が続く——。

これは近年の大きな地震に共通する特徴でもあります。

 

住宅にとって怖いのは、決して一度の大きな揺れだけではありません。
問題となるのは、繰り返し襲ってくる揺れによって、建物が少しずつダメージを蓄積していくことです。

 

一見、外観には異常がなくても、内部の構造材や接合部には目に見えない負荷がかかり続けていることがあります。

この“見えない損傷”こそが、次の大きな揺れで被害を拡大させる要因になるのです。

 

第2章|「耐震だけ」では守りきれない理由

日本の住宅は、建築基準法によって一定の耐震性能が義務付けられています。
これは「大地震でも倒壊しない」ことを目的とした最低限の基準です。

 

しかし、ここで注意したいのは、耐震=揺れに耐える構造だという点です。
耐震性の高い家は、柱や壁を強くすることで地震の力に“耐えよう”とします。

その結果、地震エネルギーは建物内部に溜まりやすくなります。

 

本震のエネルギーを受け止め、さらに余震、再余震……。
そのたびに構造体へ負荷がかかり、ダメージが少しずつ蓄積していく可能性があります。

 

過去の大地震でも、「本震では持ちこたえたが、その後の余震で損傷が拡大した」という事例は数多く報告されています。
つまり、倒れなかった=安全だったとは言い切れないのが現実です。

 

ここで必要になる考え方が、「揺れそのものを抑える」制震です。

 

第3章|平屋と制震は、実はとても相性がいい

制震とは、地震の揺れをエネルギーとして吸収・低減し、建物へのダメージを抑える仕組みです。
制震ダンパーは、地震時の振動を熱などに変換し、揺れを効率的に逃がします。

 

実はこの制震、平屋と非常に相性が良いという特性があります。

 

平屋は構造がシンプルで、上下階の揺れのズレが発生しにくく、建物全体が一体となって揺れます。

そのため、制震装置が働いた際に、建物全体に均等に効果が伝わりやすいのです。

 

また、平屋は重心が低く、揺れの増幅が起きにくいため、制震による揺れ低減効果がより安定して発揮されます。
これは、制震装置を「つければいい」という話ではなく、構造と組み合わせて初めて意味を持つということを示しています。

 

平屋の持つ構造的メリットを活かしながら、制震によって揺れを抑える。
この組み合わせは、繰り返す地震への備えとして非常に合理的だと言えるでしょう。

 

第4章|スタンドバイホームが「制震」を標準で考える理由

スタンドバイホームでは、耐震等級3という“強さ”に加え、制震による“やさしさ”を重視しています。

 

採用しているのは、住友ゴム製の制震ダンパー「MAMORY」。
地震の揺れを効率よく吸収し、建物に伝わるエネルギーを低減する仕組みです。

実験では、熊本地震クラスの前震・本震を想定した揺れを2回連続で加えても、倒壊しないことが確認されています。

 

これは、「一度の地震に耐える」ためだけの装置ではありません。
何度も揺れる日本の地震環境に合わせた備えとして、制震を位置づけています。

 

平屋は、これからの暮らし方として注目される一方で、「地震への備え」という視点も欠かせません。
だからこそスタンドバイホームでは、平屋の魅力を引き出しながら、長く安心して暮らせる性能を標準で備えています。

 

北上・仙台エリアで平屋を検討されている方へ。
間取りやデザインだけでなく、「その家は、繰り返す地震にどう備えているのか」という視点も、ぜひ大切にしてください。

 

モデルハウス・店舗では、制震の仕組みや考え方についても丁寧にご説明しています。
家族の暮らしを守る平屋を、ぜひ実際に体感してみてください。

 

平屋の耐震性能について、モデルハウスで詳しくご説明しています。
北上・仙台のスタンドバイホームへお気軽にご相談ください。

 

 

TOP